手汗は塩化アルミニウムとミョウバン水で治るって本当?

塩化アルミニウムは、多汗症治療や手汗治療のために使われる成分で、効果が確認されているものです。ミョウバンについても制汗効果があると言われています。

しかし、すべての人に対して効果があるわけではなく、また塩化アルミニウムやミョウバン水によっても、「治る」わけではありません。

→手汗・手掌多汗症の制汗対策まとめ

塩化アルミニウムの手汗への効果

jikken

塩化アルミニウムは、多汗症の制汗療法のために用いられることが多い制汗成分です。オドレミンなど、あなたも一度は塩化アルミニウムが配合された制汗剤を使ったことがあると思います。

それくらいメジャーなもので、特別な成分ではありません。

ただ、もし今まで塩化アルミニウムが配合された制汗剤を使って、炎症・かゆみ・手荒れなどの肌トラブルの経験がある方は、使わない方がいいかもしれません。塩化アルミニウムは、手のひら上のタンパク質を凝固させ汗腺をふさいでしまうもの。分類としては毒性の判定を受けていて、強い刺激性を伴うことでも知られています。

実際に、塩化アルミニウムを使った多汗症の制汗療法でも、肌が弱い方に対して行われていません。実は、手汗ナースもこれが原因で、塩化アルミニウムが配合された制汗剤は極力避けてきました。

また、塩化アルミニウムを用いた制汗療法は、大量の塩化アルミニウム液を手に塗布し、ラップをするというものです。考えただけでも手がかゆくなってきます…。

塩化アルミニウム液は薬事法の改定により、処方箋無しに入手することができなくなりました。しかし、色々探してみるとまだ塩化アルミニウムを取り扱っているネットショップはありますので、試してみたい方は実践してみるといいでしょう。

ちなみに、この方法を書いただけの「手汗教材」というのが数万円で売られているのを見ましたが、くれぐれも騙されないようにしてください…

ミョウバンの手汗への効果

ミョウバンは、「天然のデオドラント成分」と言われていて、用途としては主にワキガやデリケートゾーンに使用される制汗成分です。

制汗効果としては高い評価を受けているもので、これを配合したデオナチュレシリーズは非常に売れ行きが好調ですし、口コミなどを見てもみなさん効果を実感されている印象を受けます。

しかし、手汗に対しては違います。

ミョウバンがワキガやデリケートゾーンに対して効果があるのは、アポクリン腺に働きかける成分だからです。アポクリン腺とは、ワキガやデリケートゾーンの毛穴に多く存在する汗腺で、人によってその大きさや量が異なるものです。

スルーしてしまった方もいるかもしれないのでもう一度言うと、アポクリン腺はワキガやデリケートゾーンなどの「毛穴」に存在する汗腺です。

ミョウバンは正確には「制汗効果がある」というより「毛穴を塞ぐ効果がある」のです。毛穴を引き締め、汗の出どころを塞ぐ効果があるのです。

しかし、手の平には毛穴がありません。そして手汗はアポクリン腺ではなく、エクリン腺から分泌されるものです。手汗はワキガなどニオイを放つ汗とは根本的に異なり、ミョウバンが手汗に対して有効に働いてくれること期待できないのです。

手汗への賢い対処法は…

ご存知かもしれませんが、手汗は現代医学ではまだ分からないところも多く、治す方法が見つかっていません。今は自分に合った手汗用の制汗剤を使用して、根本的治療法が現れるのを待つしかありません。

その「自分に合った制汗剤」を見つけるのが大変なんですけどね(笑)
ちなみに私は26年かかりました(笑)

手汗用の制汗剤というのも昔はありませんでしたからね。手汗ナースは昔、化粧品学を学んだことがあるので制汗剤についても成分や毒性の調べ方については網羅しているつもりです。それでもこれだけの時間がかかりました。

それくらい手汗は分野としても難しいのかもしれません。

→手汗対策の制汗剤一覧と効果の比較

肌に優しい手汗制汗剤を徹底検証

2015年9月24日 手汗は塩化アルミニウムとミョウバン水で治るって本当? はコメントを受け付けていません。 手掌多汗症Q&A