手汗手術(ETS)を後悔…代償性発汗の副作用は思った以上にきつい

手汗の手術を検討している方はそれによって起こる副作用については、か・な・ら・ず確認してください。

これは煽りでもなんでもなく、また実際に手術を実施する際も、医師から間違いなくその説明を聞かされます。でもそこまで行ったら「お願いします」としか言えない空気になっているので、あらかじめその内容について冷静な判断ができる状況で知っておく必要があります。

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手掌多汗症手術によって起こる副作用

手掌多汗症手術の副作用

①代償性発汗・代替性発汗

手汗の手術を簡単に説明すると、「神経を切断する手術」です。体から汗が出なくなる手術ではなく、手から汗が出なくなる手術です。

従って、体から発汗される汗の量自体が減るわけではありません。よってその汗はどこか違う部位から代替的に発汗されることとなり、体験者の話だと脇や胸からの発汗量が増えると聞きます。

この症状は、「◯割の確率で起こる」というものではなく、ほぼ間違いなく現れる症状であるため、その覚悟が必要です。

また、神経を切断するため、単純に手汗として発汗されていた量が他に移るわけではなく、それよりも多い異常発汗が訪れる危険性もあることを覚えておきましょう。手汗の多汗症が、脇や足・胸・背中の多汗症に移る危険性があるということです。

②手の乾燥

手の発汗神経を切断し、手汗が出なくなると、手に潤いを与える成分がなくなります。実は手には皮脂腺がなく、手の平の潤いを保っているのは適度な手汗だけなのです。

手術後は異常なまでの乾燥が訪れ、カピカピに干からびます。これによってハンドクリームが必要不可欠になりますが、クリームというのは皮膚を綺麗に見せるためのもので、実際皮膚が綺麗になっているわけではありません。

クリームには100%界面活性剤が配合されていますが、これは皮膚を溶かす効果があります。クリームが手放せなくなるのは仕方ないのですが、そのクリームも肌をボロボロにする効果があることを忘れないでください。

クリームを塗っても手の平には皮脂腺がないのでその油が馴染まず、ベタベタのままになり何も触れません。

「好きな人と手をつなぎたい!」と思って手術をしても、カピカピの鱗のような手の平か、油でベタベタの手の平でしか手をつなぐことはできません。

③運動機能障害

これは、①、②と違って必ず起こるものではありませんが、実際にその症状を起こしている方もおられるようです。神経を切るため体のどの部分に対して副作用を伴うのか、手術を行ってみないとわからないのは本当に怖いことです。

 

以上が代表的な手汗の手術に対する副作用です。

一つ覚えておいて欲しいのは、手汗は精神性発汗であるということです。

自律神経失調症と非常によく似た症状と言われますが、手術によってその自律神経の乱れが改善されることは絶対にありません。人によっては精神性発汗によって脇汗が大量に出る方もいますが、そこに転移したり、全身の多汗症を患う危険性を忘れないでください。

ただ、デメリットだけをこのように聞くとただの批判になってしまうので、「こんな人は手術をした方がいい」というケースについて次にまとめたいと思います。

手術の可否

手術をするとこのように悪いことばかりが起こるわけではありません。

何より、手汗が止まります。これはどんなヤブ医者が行っても、その手汗は間違いなく止まります。手の平がカラカラになるほどなので、それはそうですね。

したがって、どんなことよりも「手汗の制止」を個人の中で掲げている方は手汗の手術をすべきです。具体的には手汗レベル3の方。

※手汗のレベルに関する説明はこちら

手汗レベルが3になると、正直制汗剤は全く効果がありません。これは恐らく今後発売される手汗用の制汗剤によっても止めることはできないと思います。

滴るほどの手汗、手がふやけるほどの手汗は、生活に大きく支障をきたすこととなります。

副作用と手汗の制止を天秤にかけても、後者を選択する人は1人ではないはずです。実際に「手術をしてよかった」という方もいるのは確かですからね。

ただ、それはじっくり考えたのち、副作用を受け入れてから行うようにしてくださいね。

対して、手汗レベル1、もしくは2の方は手術を選択すべきではありません。この程度なら市販の手汗用制汗剤で制止することは十分に可能で、また手汗は嫌でも将来止まります(おじいちゃん・おばあちゃんの年齢になるかもしれませんが)。

そもそもの手汗の性質が「精神性発汗」なので、手汗を受け入れ、コンプレックスと共存できるようになれば発汗量は確実に収まっていきます。そのスピードは個人差となってしまいますが、これは間違いありません。

レベル1、2の方の場合、手術によって得られるもの・失うものが釣り合うとは思えません。レベル3の方でも、このようにメリット・デメリットを天秤にかけることは必ず行ってください。手術をしたら後戻りはできませんので、冷静な判断が必要であると思います。

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2015年10月14日 手汗手術(ETS)を後悔…代償性発汗の副作用は思った以上にきつい はコメントを受け付けていません。 手汗の手術