手汗の多汗症に効く薬と治療・改善法のまとめ

手汗の多汗症(手掌多汗症)に効果がある薬には、「神経遮断薬」「ボツリヌス注射」「塩化アルミニウム外用」の3つがあります。

この3つの薬の特徴は「強制的に汗を止める」ということ。副作用も当然存在し「治療」ができる薬というわけでもありません。つまり、根本的な対策にはならないことを意味しています。そこだけは誤解のないように各薬品の効果をご覧ください。

神経遮断薬

手汗 神経遮断薬

手汗を含め、全身の発汗はアセチルコリンという神経伝達物質の分泌によって促されています。神経遮断薬はこのアセチルコリンの分泌を抑制させる効果があるもので、唯一の多汗症治療薬として認可されています。

具体的な商標名で言うと「プロバンサイン」が有名ですね。外国の製薬会社ファイザーから発売されているもので、基本的に国内では手に入れることはできません。個人輸入によって医師の処方なしに手に入れることもできますが、その効果には個人差が強く、また副作用も多いため自己判断で扱うことは避けたほうがいいでしょう。

→プロバンサインの解説と副作用・入手方法

ボツリヌス注射・ボトックス注射

ボトックス注射 効果

「ボトックス」という薬剤を、汗をかきやすい箇所に注射する方法をボツリヌス注射といいます。ボトックスも神経伝達物質アセチルコリンの分泌を抑制する効果があります。

前項の神経遮断薬と違って、限定的な箇所に効果を持たせることができる点で優れています。注射から3日後くらいで効果が現れ始め、約半年で効果が切れます。従って継続的に行わないといけません。

また、失敗事例も多く保険の適用もありません。その上非常に高額な療法なので、医師の選定でも慎重に行う必要があります。

塩化アルミニウム外用

オドレミン

塩化アルミニウムは汗腺近くの皮膚のタンパク質を凝固させ、汗を出にくくする成分です。様々な制汗剤に含まれており、全身の汗に使用可能です。

一定の効果がある一方、危険性も多く、国内の制汗剤の配合濃度は13%以内と規制されています。汗腺や皮膚に障害を与える成分なので、皮膚の弱い方や、使い続けることで、手荒れや皮がむけたり皮膚上のトラブルを引き起こします。

最近では塩化アルミニウムを使用しない安全性の高い制汗成分を配合した制汗剤も発売されているため、極力塩化アルミニウム配合の制汗剤は使わない方がいいでしょう。

→塩化アルミニウム不使用の手汗制汗剤「ファリネ」
→塩化アルミニウム不使用の手汗制汗剤「フレナーラ」

肌に優しい手汗制汗剤を徹底検証

2015年11月4日 手汗の多汗症に効く薬と治療・改善法のまとめ はコメントを受け付けていません。 手汗対策の制汗剤Q&A