手汗は水で冷やすとかえって止まらなくなる〜かゆみや手荒れの併発も

発汗には3種類あります。外の気温に対応するためや体の熱を下げるために発汗される温熱性発汗、熱いもの・辛いものを食べた時に発汗される味覚性発汗、ストレス・緊張・興奮によって発汗される精神性発汗。

これらのうち、自分の意思で止められないものがあります。それが3つ目の精神性発汗で、この症状の時の手汗はたとえ水で冷やしてもおさまらず、また季節を問わず寒い冬でも発汗される性質を持っています。

水で冷やしても手汗が止まらない理由

手汗を冷やす

暑い・辛いといった物理的な要因によって手汗をかいているのではなく、何の外的要因もないまま手汗をかいている人は手掌多汗症という病気である可能性があります。

「手に汗握る」という言葉があるように、緊張・ストレス・興奮などによって起こる精神性発汗と同じとくくられていますが、手掌多汗症の場合、そうした状況下でなくても日常的に発汗が止まらないのです。

そうした知識がないと、暗に「手を冷やせば汗が止まるのではないか」と思いがちですが、精神性発汗は刺激を与えたり意識的な制汗を最も嫌い、かえって汗の量を増やしてしまうのです。

逆に、暑い・辛いといった理由で汗が出ているのであれば、手を冷やしたり、冷たい食べ物で抑えることが可能です。

精神性発汗が止まらない理由

精神性発汗は、無意識の中で分泌される汗です。止まれ!と念じても止まるものではなく、無意識の症状は無意識でしか止まらないのです。

従って、冷水や刺激が強い制汗剤(塩化アルミニウムなどを含んだものなど)では手に意識が集中してしまい、かえって汗が強くなってしまうのです。

この精神性発汗による手掌多汗症について詳しくわかっていませんが、幼い頃の経験や、手に対する恐怖心から脳裏に潜在意識として染み付いてしまったことが原因と考えられています。自律神経失調症と似ている部分が多いため、そうした心理的なリハビリ療法も行われています。

従って、できるだけ手汗に意識を寄せないことが重要なのです。手汗ナースも手汗を克服した方に何人かお会いしたことがありますが、皆さん共通して「手汗はもう気にしていない」と言います。

その方達は手汗が治ったわけではありません。制汗剤も使っています。ただ、塩化アルミニウムのような刺激の強いものは使っておらず、安全性が高く無刺激(自分の肌に合うもの)なものと使っている点で共通していました。

→全手汗用制汗剤の一覧と効果・安全性の比較

手汗は生理現象であるため、治る・治らないという理屈ではありませんが、その方達の発汗量は明らかに減少し、制汗剤の使用量も減っていると言います。「自律神経を整える」と簡単に言いますが、具体的には、この手汗と共存し、コンプレックスを受け入れていくことを言うのだと思います。

肌に優しい手汗制汗剤を徹底検証

2015年10月16日 手汗は水で冷やすとかえって止まらなくなる〜かゆみや手荒れの併発も はコメントを受け付けていません。 手汗による日常トラブル